
「自主練でシュート練習をしたいけど、どんなシューティングメニューをやればいいか分からない」
「キャッチからのシュートが、エアーボールになってしまう」
「シュートタッチが悪くて、試合で自信を持って打てない」
そんな悩みを持つ選手に向けて、1人でできて、試合で決まるバスケのシューティングメニューを5つ紹介します。
小さい選手を専門に指導している僕が、実際に選手に教えているメニューです。
1人でやるシューティングは「試合と同じ状況にならない」と思われがちです。
でも、普段のシューティングであることを意識するだけで、試合でも入るシュートになります。
実際に、試合で全く入らなかった選手が、この練習で1か月でシュートの確率が上がり、40得点を取れるようになりました。
この記事の内容は、動画でも解説しています。文章と写真で流れをつかんでから動画を見ると、動きのイメージがつかみやすくなります。
シューティングメニュー5選の一覧

| メニュー | 身につくこと | 本数の目安 |
|---|---|---|
| 1. ディップ×足 | 詰められても打ち切れるキャッチ&シュート | 左右5本ずつ |
| 2. インサイドフット | 試合で一番多い、ステップからのシュート | 入るまで同じサイド |
| 3. 180度ターン(ホップ) | 崩れた体勢からのクイックシュート | 各場所3本ずつ |
| 4. レッグスルー | キャッチからリリースまでを滑らかにする | まずは5本決める |
| 5. リフト&ドリフト | ボールを持っていないときの動きからのシュート | 5本ずつ |
1人のシューティングが試合で入らない理由
自主練でたくさん打っているのに、試合になると入らない。
その原因の多くは、試合で起きないシュートばかり練習していることです。
- 止まった状態で、きれいなパスをもらってから打っている
- 前から返ってくるボールを、そのまま打っているだけ
- キャッチの足や、ディップのタイミングを意識していない
試合では、動きながらボールをもらい、ディフェンスが詰めてくる中で打ちます。
だから、1人のシューティングでも「足」「ディップ」「キャッチからリリースまでの流れ」を試合と同じにしておく必要があります。
今回の5つのメニューは、すべてこの考え方で組んでいます。
1. ディップと足を同時に動かすシュート
「ディップ(ボールを下に押す動作)をすると、その間に詰められてしまう」
そう言われたことはありませんか?
でも、小さい選手がディップをせずにシュートを飛ばすのは難しいです。
そういうことを言う人は、筋力があったり身長が高かったりします。
僕自身、小さい選手だったので、ディップをしないと全然届きませんでした。
大丈夫です。ディップをしても打ち切れる方法があります。
ポイントは、ボールを押す動作と、足を動かす動作を同時に行うことです。
これは、どんな場面でシュートを打つときも同じです。

ボールサイドの足を前に出して構え、反対の足を動かしながらディップする
やり方
- スプリットスタンスを作る。ボールサイドの足を前に出して、肘を伸ばした状態でキャッチする
- ボールを自分の前に、しっかり引きつける
- 引きつけるときに、ボールサイドと反対の足を動かしながらディップする
- キャッチが「1」、ディップと足が「2」のリズムで打つ
このリズムで打てれば、ディップをしている間にディフェンスに詰められても、シュートが打てなくなることはありません。
さらに、ディフェンスがチェックに来たら、ディップと同時にドライブに切り替えることもできます。
よくある失敗:キャッチしてから足をそろえ、そのあとにディップする。動作が「1・2・3」と3回に分かれるので、その間に詰められます。
本数:左右(ボールサイドの足を変えて)5本ずつ。ディップと足が同時にできているかを意識してください。
ディップと「踵どん」を合わせた体の使い方は、こちらでも解説しています。
シュートが届かない原因と直し方|「踵どん」で下半身から飛ばす
2. インサイドフットを意識したシュート
基礎中の基礎ですが、とても大事なメニューです。
エルボー(フリースローラインの角)の位置で行います。

インサイドフットとは、ゴールに近い側の足のこと
ただボールが前から返ってくるシューティングをしても、確率は上がりません。
大事なのは、インサイドフットを1歩目にしてキャッチすることです。
インサイドフットとは、ゴールに近い側の足のこと。右サイドなら左足、左サイドなら右足です。
やり方
- ボールにバックスピンをかけて、自分のほうに戻ってくるように投げる
- キャッチするときは、ボールを挟み込むように取る(1歩目が簡単に出せます)
- インサイドフットを1歩目にして、ステップと同時にアウトサイドの足を引きつけ、ジャンプしてシュート

ボールを挟み込むようにキャッチすると、1歩目が出しやすくなる
よくある失敗:ボールが返ってくる場所まで歩いて取りに行き、止まってから打つ。これでは試合のステップが身につきません。
進め方:右サイドで入ったら左サイドへ。外したら、同じサイドで入るまで続けます。どちらの足が軸足でも打てるようになりましょう。
インサイドフットを軸足にすると、試合ではディフェンスが来なければそのままシュート、ディフェンスが来たらディップからドライブに切り替えられます。
3. 180度ターンからのシュート(ホップ)
このメニューは、インサイドフットではなくホップ(跳ね上がるように両足で着地する動き)からのシュートです。
ホップからのシュートは、インサイドフットよりもクイックで打てるのが強みです。
ただし、ディフェンスを振り切ったあとに素早く打つので、足を準備する時間がなく、バランスを崩しやすいシュートでもあります。
だからこそ、あえて崩れた状態からシュートを打つ練習が必要です。

エルボーの位置までリフト(ミート)して、180度ターンからシュート
やり方
- エルボーの位置で、スピンをかけたセルフパスを出す
- キャッチしたら、180度ターンしてシュート
- キャッチからボールを上げる(リフト)動作を、滑らかにつなげる

キャッチからリフトまでを滑らかにすると、崩れた体勢でもシュートが安定する
どちらのサイドからもボールをもらう想定で、両方向のターンを練習してください。
よくある失敗:ターンしたあとに一度止まって、体勢を整えてから打つ。試合ではその間にディフェンスが戻ってきます。
本数:各場所3本ずつ。バランスが崩れた状態を立て直すメニューなので、たくさん練習しましょう。
ホップの使い方は、こちらの記事でも解説しています。
ボール運びのもらい方|小さい選手が捕まらない「体の向き」
4. レッグスルーからのシュート
このメニューで意識するのは、キャッチしたときのシューティングハンドです。
大事なことは2つあります。
- 下からのボールをミスなくキャッチする:バウンズパスなど下からのボールは、小さい選手が取りやすいボールです。ここでキャッチミスをしない
- キャッチからリリースまでを滑らかにする:キャッチしても、リリースまでが遅いと小さい選手はブロックされます。低い位置から上げる動作を、クイックにできるようにします

ネイル(フリースローラインの真ん中)に向かってドリブルしていく
やり方
- ネイル(フリースローラインの真ん中)に向かってドリブルする
- その付近で、レッグスルーとターンを同時に行う
- ボールをしっかり挟み込んでキャッチする
- シューティングハンドでボールを落とさないように手の形を作り、ガイドハンドでしっかりフィットさせてシュート

シューティングハンドの形を作ってボールを持ち、ディップしてシュート
シューティングハンドと逆の手でキャッチした場合は、ターンしたときに右手(シューティングハンド)で打てる手の形を作り、そこにボールを持っているガイドハンドを持っていきます。

このメニューは3Pの位置でもできる
このメニューは、ネイルだけでなく3Pの位置でもできます。
3Pが試合で入らない選手は、キャッチしたあとの動作が不自然なことが多いです。
滑らかに持っていけるようになると、筋力がなくても安定して入るようになります。
よくある失敗:キャッチしたあと、ボールを持ち直してから打つ。持ち直す一瞬でリリースが遅れ、ブロックされます。
目標:まずは5本決めることを目標に。入らないと結構きつい練習ですが、ターンからリフトまでが滑らかになるまで続けましょう。
5. リフト&ドリフトからのシュート(オフボール)
最後は、ボールを持っていないとき(オフボール)からのシュートです。
「オフボールで動け」と言われても、練習したことがない人は、まずこれから始めてください。
オフボールの動きは、基本的にボールマンに近づくか、離れるかの2択です。

味方がドライブしたら、オフボールの選手は離れる(ドリフト)
- ドリフト:味方がドライブしたら、離れてスペースを作る
- リフト:45度でボールマンが止まっていたら、ボールをもらいに上がる。ボールが入らなくても、ディフェンスが高い位置にいれば中が空き、バックカットにつなげられる

リフトでディフェンスを高い位置に引き出せば、バックカットのスペースができる
逆サイドでパスが来るまで待つだけだと、シュートを打つチャンスが少なくなります。
やり方(ドリフト)
- ボールを少し遠めにバウンドさせる
- メニュー1と同じように、ボールサイドの足を前に出してキャッチ
- キャッチと同時に2歩目を引きつけて、ディップしてシュート

キャッチと同時に2歩目を引きつけて、ディップしてシュート

引きつける足とディップを同時に(スロー解説)
試合では、キックアウトのパスをもらってシュートを打つ場面が多いと思います。
さらに、キックアウトをもらったときにディフェンスが来たら、ドライブに切り替えて、ベースライン側からのバックシュートやパワーフィニッシュなど、中でのフィニッシュも身につけておくといいです。

ショートコーナーやエルボーでできるようになったら、3Pの位置でも
リフトも同じ形からスタートします。
ショートコーナーやエルボーでできるようになったら、コーナーなど3Pの位置でも練習してみましょう。
よくある失敗:逆サイドで立ったまま、パスが来るのを待つ。シュートチャンスが少なく、ディフェンスにとっても守りやすくなります。
本数:5本ずつ。ドライブに切り替えるパターンも5本など、自分に必要なフィニッシュも合わせて練習しましょう。
シューティングメニューの組み立て方(例)
5つのメニューを全部やると、時間がかかります。
練習時間に合わせて、たとえばこんなふうに組み合わせてください(本数は各メニューの目安です)。
| 練習時間 | 組み立ての例 |
|---|---|
| 短い日 | 1. ディップ×足(左右5本ずつ)+ 2. インサイドフット(入るまで) |
| しっかりやる日 | 1〜5を順番に。最後に、苦手なメニューをもう一度 |
| 試合が近い日 | 5. リフト&ドリフト(5本ずつ)+ ドライブに切り替えるパターン |
どのメニューでも、フォームが崩れる距離から無理に打たないことが大事です。
届かない距離から打つと、腕や手首で投げるクセがついてしまいます。
よくある質問
1人だとリバウンドを拾うのが大変です
ボールにバックスピンをかけて、自分のほうに戻ってくるように投げると、1人でも効率よく練習できます(メニュー2のやり方)。
シューティングマシンがある施設を使うのも一つの方法です。沖縄の方は、こちらで紹介しています。
沖縄でバスケのシュート練習ができる場所
ミニバスの選手でもできますか?
できます。
ただし、リングまで届かない距離から打つと、フォームが崩れます。
まずはリングの近くから、フォームを変えずに届く位置で練習してください。
ツーハンドからワンハンドシュートへの移行はいつ?|143cmの中1が1回で3Pまで届いた
どこで練習すればいいですか?
名古屋・愛知でシューティングができる場所は、こちらにまとめています。
名古屋・愛知のバスケコートの記事を読む
練習するときに大事なこと
5つのメニューに共通しているのは、試合で起きる場面を想定して打つことです。
- キャッチの1歩目と、ディップのタイミングをそろえる
- キャッチからリフト、リリースまでを滑らかにする
- ディフェンスが来たら、ドライブに切り替えられる形で打つ
シュートの確率が安定しない原因については、こちらの記事も参考にしてください。
沖縄の方へ:11月15日(日)シュートクリニック開催
八重瀬町の具志頭社会体育館で、シュートクリニックを開催します(小学5・6年生〜高校生/先着20名)。
沖縄シュートクリニックの詳細を見る
まとめ
- ディップ×足:ボールを押す動作と足を動かす動作を同時に。左右5本ずつ
- インサイドフット:ゴールに近い側の足を1歩目にしてキャッチ。入るまで同じサイド
- 180度ターン:ホップで崩れた体勢から、滑らかにリフトして打つ。各場所3本
- レッグスルー:下からのボールをミスなくキャッチし、リリースまで滑らかに。まずは5本
- リフト&ドリフト:オフボールからのキャッチ&シュート。ドライブへの切り替えも練習

