ドライブの1歩目|スピードがない小さい選手でも大きい選手を抜けるタイミングと足の使い方

「バスケのドライブ、1歩目で読まれてる気がするんだよな」。

大きい選手が相手になると、スピードに乗ろうとして詰められたり、抜けてもぶつかられてドリブルが乱れたり。
足が速くないから仕方ない、とあきらめかけていませんか。

でも、大きい選手に勝つのに、スピードも難しいドリブルスキルも必要ありません。
カギになるのは、ドライブの1歩目を出すタイミングです。

この記事では、ディフェンスを縦に動かしてスペースを作る考え方、かかとから入ってつま先でタイミングを取る足の使い方、そして抜いたあとのドリブルまで、順番に紹介します。
最後に、プレーを見てほしい方向けの個人レッスンも案内しています。

大きい選手に勝つのに、スピードはいらない

大きい選手とマッチアップすると、
「スピードに乗って抜け」「いろんなドリブルで翻弄しろ」
そんなアドバイスをよく聞きます。

でも、それは瞬発力がある選手じゃないと難しいですよね。
そう教えてくれる人は、もともとスピードが速かったり、運動神経が良かったりします。

僕自身、脚力を鍛えてもスピードが速くなることはありませんでした。
それでも、大きい選手にマッチアップされたときの1on1では、今日紹介する方法を使っています。

実際に、身長150cmくらいの選手が、この方法で1か月ほどで大きい選手と1on1で戦えるようになりました。
ぶつかられても、安定してドライブや抜いたあとのドリブルができるようになっています。

カギは「ドライブの1歩目を出すタイミング」

図1 大きい選手に勝つカギは「ドライブの1歩目」

図1 大きい選手に勝つカギは「ドライブの1歩目」

「平面で勝負する」の本当の意味

大きい選手が相手だと、「高さでは勝てないから平面で勝負しろ」と言われます。
でも、いまいちピンと来ないですよね。

身長が同じくらいの選手と1on1するところを想像してみてください。
相手を抜くときに、スピードが大事だと考えていますか。
それよりも、どうすれば簡単に抜けるかを探しているはずです。

つまり、相手が大きくても小さくても、抜く方法を変える必要はありません。
大事なのは、1歩目を出すタイミングです。

タイミングがつかめれば、相手の身長は関係ない

たとえば、ディフェンスがクローズアウトしてきたときに抜く、と習ったことがあると思います。
そのとき、ディフェンスを見て最初の1歩目を出しているはずです。

この1歩目を出すタイミングさえつかめれば、相手の身長に関係なく抜けます。
反復して体に染み込ませれば、条件反射のように抜けるようになります。

この1歩目は、ドライブだけでなく、最後のフィニッシュにも当てはまります。

ディフェンスを「縦」に動かしてスペースを作る

富樫選手の1on1を見ると、相手の方が大きいときは、1歩目の足を出す前にタイミングを取っています。

ここで大事なのは、ディフェンスを横に動かすのではなく、縦に動かしてスペースを作ることです。
スペースができると、シュートの選択肢も生まれます。

1歩目でドライブとシュートの両方の選択肢が出てくるので、相手との駆け引きで優位に立てます。
だから、相手の身長や体格に関係なく抜けるんです。

富樫選手も、無意識にできるくらい反復練習をして、抜けるタイミングを体に染み込ませているはずです。
この部分に、誰よりもこだわって練習してみてください。

1歩目を強く出すための足の使い方

図2 1歩目を強く出すための足の使い方

図2 1歩目を強く出すための足の使い方

タイミングをつかむために、家でもできる練習を2つ紹介します。

① かかとから入って歩く

バスケットの動きは、前に進むときはかかとから入るのがポイントです。
NBA選手の動きを見ると、イメージしやすいと思います。

② つま先でタイミングを取る

多くの選手は、どうしてもつま先だけで動こうとします。
でも、つま先は蹴り出すために力をためる場所です。
つま先でタイミングを作る練習をしてみてください。

かかと→膝→つま先がつながると、1歩目が強くなる

かかとから入ると、自然と膝が曲がります。
その膝の力をつま先に伝えられれば、ドライブの1歩目を強く出せる足ができあがります。

力をためながらタイミングを取る。
これをチーム練習から意識してみてください。
あとは反復練習で、マッチアップした相手を1歩目のタイミングで抜き去れるようになります。

抜いたあとのドリブルで意識すること

図3 抜いたあとのドリブルで意識する2つ

図3 抜いたあとのドリブルで意識する2つ

歩くのにドリブルを合わせる

自然に歩くリズムに、ドリブルを合わせる練習をします。
よくある指導では、ここを重点的には教えません。
そのため、ドライブで抜けても、シュートまで持っていけないことが多いんです。

レブロン選手のドリブルを見ると、ただのドリブルですが、ワンドリブルで2フットになっているのが分かります。

ドリブルは腰の高さでつく

ドリブルは、腰の位置でつくように意識すると、シュートにもパスにも移りやすくなります。
普段の自主練のドリブル練習から意識してみてください。

これで、ドライブの1歩目から、抜いたあとのドリブルまで身につけられます。

動画でも解説しています

足の使い方やタイミングの取り方、最後のワークは、動画を見ながら一緒にやってみてください。

動画を見た方から、こんなコメントをいただきました。

カカトの意味を知る事が出来ました。
ありがとうございました。

(YouTubeのコメントより)

よくある質問

Q. 足が遅くても本当に抜けますか

A. 抜けます。
大事なのはスピードではなく、1歩目を出すタイミングです。
相手が大きくても小さくても、抜く方法を変える必要はありません。

Q. ドライブで抜けても、ぶつかられるとドリブルが乱れます

A. 抜いたあとのドリブルを、歩くリズムに合わせられているか確認してみてください。
ワンドリブルで2フット、ドリブルは腰の高さが目安です。

Q. 家でもできる練習はありますか

A. かかとから入って歩く練習と、つま先でタイミングを取る練習は、家でもできます。
かかと→膝→つま先と力がつながる感覚をつかんでください。

まとめ

大きい選手に勝つカギは、スピードではなく「ドライブの1歩目」です。

  1. 1歩目を出すタイミングをつかむ:相手の身長に関係なく抜ける
  2. ディフェンスを縦に動かす:スペースができ、シュートの選択肢も生まれる
  3. かかとから入り、つま先でタイミングを取る:膝の力がつま先に伝わり、1歩目が強くなる
  4. 抜いたあとは歩くリズムでドリブル:ワンドリブル2フット、高さは腰

練習をただこなすのではなく、「なぜこの練習をするのか」を考えながら取り組んでみてください。
その積み重ねが、試合での自信につながります。

プレーを見てアドバイスがほしい方へ

動画を見ただけでは、できているかどうかは保護者の方には分かりにくいと思います。
実際のプレーを見てアドバイスがほしい方は、個人レッスンをご利用ください。
愛知県を中心に、他県からのご依頼もいただいています。

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