ボール運びが上手くなりたいならドリブル練習をやめるべき4つの理由

どうも鈴村です。

今回は「ボール運びが上手くなりたいなら、ドリブルは練習するな」という話をします。

「ボール運びを上手くしたいのに、ドリブルを練習するなってどういうこと?」「ドリブルが上手くないと運べないでしょ」と思いましたよね。

でも残念ながら、ドリブルを練習しているうちは、ボール運びは上達しません。
ドリブルが強くないからでも、つき方が違うからでもありません。

こんな経験はないでしょうか。

  • そもそもボールがもらえない
  • ボール運びに時間がかかって、監督に怒られる
  • 仲間を呼んだのに、もらいに来てくれない

僕自身、これから紹介する方法で、ドリブルが上手じゃなくてもボール運びが安定し、チームから信頼を得られるようになりました。
プレッシャーの強いチームやオールコートマンツーを仕掛けられても、運べるようになりました。

図1 ドリブル練習より先に身につける4つのこと

図1 ドリブル練習より先に身につける4つのこと

【理由1】大事なのは「もらう位置」ではなく「もらい方と体の向き」

もらう位置を気にしすぎていないか

ボール運びでは「もらう位置が大事」とよく教わります。
もちろん間違いではありません。
ただ、それが本当にできているか、そしてオールコートでプレッシャーをかけられたときにも通用するかは別の話です。

ディフェンスは、常にマークの仕方を変えてきます。
狙っているのは、フロントコートに運ぶまでにストレスを与えることです。
少しでもドリブルをチェンジさせて、時間というプレッシャーをかけてきます。

強いチームは、オフェンスの動きにすべて対応してきます。
それは抜かれないようにしているのではなく、誘導しているからです。
だから、ガードがどこでボールをもらうかは、そこまで気にしていません。

キャッチしたときに前が見えているか

そこで大事になるのが、もらい方と体の向きです。

キャッチしたときに前が見えていないと、ロングボールが出せません。
オールコートのディフェンスを突破するのに簡単なのは、ドリブルよりもパスです。
だから、ロングボールを投げられる視野が必要になります。

前を見たときに、チェストパスでロングボールを投げるのは難しいです。
片手で投げる練習はしておきましょう。

前を向ける形でボールをもらう

前を向ける形でボールをもらう

ワンサイドでもらって、誰がどこにいるか把握する

ここがポイントです。
キャッチしたときに視野を広く取りすぎると、空いている選手に出す判断が遅れます。

なので、ワンサイドでボールをもらい、誰がどこにいるか把握できるように前を向いてください。

この形でもらえていれば、仮にダブルチームを仕掛けられても、ピボットフットが使えます。
パスを出した選手にリターンをもらうこともできます。

失敗する選手の多くは、判断ミスをしています。
もらう位置ではなく、もらい方にこだわってください。
正しくもらえれば、慌てず冷静に判断できて、ミスが減ります。
ミスが減れば、チームや監督からの信頼を勝ち取れます。

【理由2】ボール運びは「5秒以内」

何秒で運ぶか、意識していますか

「ボールを早く運ぶなんて当たり前」と思うかもしれません。
では、監督から具体的に何秒で運ぶかを指示されていますか。
自分で意識できていますか。

僕は選手に、5秒以内で運ぶように声をかけています。

ミニバス以外のカテゴリーには8秒バイオレーションがあります。
ミニバスでも、5秒以内に運んだほうがいいと考えています。

図2 何秒で運ぶかで、オフェンスに残る時間が変わる

図2 何秒で運ぶかで、オフェンスに残る時間が変わる

ドリブルだけで運ぶと8秒ギリギリになる

オールコートを仕掛けられたとき、ほとんどの小さいガードはドリブルで運ぼうとします。
ドリブルが多いと、どうしても8秒ギリギリでフロントコートに入ることになり、残り16秒でオフェンスを組み立てなければいけません。

しかも、フロントコートで待っている選手は「もらいに行ったほうがいいのか、待っていたほうがいいのか」と不安になります。
するとセットを組み直すのにまた時間がかかって、ディフェンスに余裕を与えてしまいます。

5秒以内と決めると、パスが選択肢に入る

5秒以内で運ぶと決めたらどうでしょう。
ドリブルだけでは間に合わないので、パスも選択肢に入ります。

フロントコートに5秒以内で入って、チームを落ち着かせられるガードになりましょう。

【理由3】緩急はドリブルではなく「足」で出す

クロスオーバーで緩急を出そうとしていないか

緩急が大事、というのはよく聞くと思います。
ただ、ドリブルで緩急を出そうとしている人は注意です。

たとえばクロスオーバーでディフェンスを横に振って、縦にスピードを出す。
使えないことはないのですが、正直、クロスオーバーを使った時点でディフェンスは「何かやってくる」と思います。
しっかり構えて防いできます。

クロスオーバーで横に振ると、ディフェンスに構えられる

クロスオーバーで横に振ると、ディフェンスに構えられる

スキップやドロップも、振りが大きいと警戒される

緩急の基礎は、足で出すことです。
スキップやドロップなど、いろいろなやり方があります。

ただ、これも動きの振りが大きいので、ディフェンスは警戒します。

外側の足でリズムを変える

だから、外側の足でリズムを変えるんです。

外側の足でリズムを変える

外側の足でリズムを変える

一見簡単そうに見えますが、意外と難しいです。
そして何より、外側の足でリズムを変えられれば、そこからレッグスルーでボールを切り替えることもできます。

ドリブルの技術よりも、足の使い方をマスターしていきましょう。

【理由4】切り返しは「ボールサイドの足が出たとき」

焦って切り返していないか

ここは超重要です。

オールコートでプレッシャーをかけられていると、焦ってついボールを切り返してしまいますよね。
そのとき、ボールサイドの足が出ていないタイミングで切り返していませんか。

ヘルプが見えたタイミングで切り返している場面

ヘルプが見えたタイミングで切り返している場面

ディフェンスのヘルプが見えたタイミングで切り返しています。
パッと見は問題ないように感じます。

ボールサイドの足が出ていないときに切り返している

ボールサイドの足が出ていないときに切り返している

足が出ていないと、ワンテンポ遅れる

ですが、ボールサイドの足が出ていないときに切り返すと、ワンテンポ遅くなります。

ボールサイドと逆で切り返すと、一見ヘルプの逆をつけたように見えます。
でも実は、フロントコートに入った瞬間にダブルチームをされてしまうのです。

外側の足が出たときに、クロスオーバーかレッグスルー

理由3の「足でリズムを変える」と同じで、必ず外側の足、つまりボールサイドの足が出たときに切り返してください。

ボールサイドの足が出たタイミングで切り返す

ボールサイドの足が出たタイミングで切り返す

そうすることで、パスを出す判断もできますし、空いているスペースを見つけてドリブルで運ぶこともできます。
クロスオーバーかレッグスルーか、その判断はボールサイドの足が出たタイミングでしてください。

動画でも解説しています

実際の場面は、動画のほうが分かりやすいです。

よくある質問

Q. 本当にドリブル練習はしなくていいのですか

A. ドリブルそのものが不要という意味ではありません。
ボール運びが上手くならない原因は、たいていドリブルの技術ではなく、もらい方・運ぶ時間・足の使い方・切り返しのタイミングにあります。
そこを直さずにドリブルだけ練習しても、試合では運べるようになりません。

Q. 5秒以内なんて無理です

A. ドリブルだけで運ぼうとすると無理です。
だからこそ、パスを選択肢に入れるための目標です。
前を向いてもらえていれば、空いている味方が見えます。

Q. 外側の足でリズムを変える練習は、何から始めればいいですか

A. まずはディフェンスなしで、外側の足のタイミングだけを意識して運んでください。
ボールサイドの足が出た瞬間に切り返す感覚がつかめてから、ディフェンスをつけます。

まとめ|常識に縛られない

ボール運びで大事なのは、ドリブルでも、もらう位置でもなく、もらい方と体の向きです。

  1. もらい方と体の向き:前を向いてキャッチし、誰がどこにいるか把握する
  2. 5秒以内に運ぶ:ドリブルだけに頼らず、パスを選択肢に入れる
  3. 緩急は足で出す:振りの大きい動きではなく、外側の足でリズムを変える
  4. 切り返しのタイミング:ボールサイドの足が出たときに切り返す

監督に習った内容と違う、と思った人もいるかもしれません。
でも、他の小さい選手より成果を出したいなら、同じことをしていてはいけません。
周りと同じことをしていたら、少し背が高い選手やフィジカルのある選手が試合に出ます。

僕やレッスン生が、能力が高くなくても成果を出せているのは、常識に縛られない考え方と練習をしているからです。

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