
こんにちは。
小さいバスケ選手のコーチ、鈴村です。
今日はオールコートマンツーマンでの、正しいつき方についてお話しします。
オールコートで守るとき、こんな経験はありませんか。
- スピードで一気に抜かれてしまう
- 「もっと詰めろ」「前から当たれ」と言われるけど、つき方が分からない
- 言われた通り詰めたら、簡単に抜かれる
- 体力も削られて、試合中に頭が真っ白になる
守ろうという気持ちは強いんです。
でも、つき方を知らないから一気に抜かれて、監督に怒られる。
それで毎試合落ち込んでしまう。
これは子どもが悪いわけではありません。
オールコートマンツーマンの正しいつき方を、ちゃんと習う機会がないだけです。
「前から当たれ」は「詰めろ」ではない
「前から当たれ」と言われると、多くの選手はとにかく距離を詰めることだと思ってしまいます。
勢いや圧でプレッシャーをかける、というイメージです。
でも、ただ詰めるだけだと、相手の1歩目に反応できません。
一気に抜かれて、体力も削られます。
オールコートでいうプレッシャーは、相手に追いついて、止まらせることです。
ギリギリの距離感や、あえて後ろに下がることも、立派なプレッシャーになります。

図1 「前から当たれ」=「詰めろ」ではない
オールコートマンツーマンの目的を知っておく
「ファウルしたらダメ」「詰めなきゃダメ」と、正解をひとつに決めてしまいがちです。
でも、オールコートマンツーマンの目的はひとつではありません。
- 中学生以降なら、8秒を取る
- 相手が攻める時間を遅くする
- ミニバスなら、フロントコートに入る前に相手を疲れさせる
目的が違えば、正しいつき方も変わります。
大事なのは、その目的に合った足の使い方ができるかどうかです。
シュートを決めたら、すぐに捕まえる
オールコートは、シュートが決まった瞬間から始まっています。
シュートを決めたら、フロントターンですぐに自分のマークマンを捕まえます。
自分のマークマンがサイドにいるなら、ディナイしてもかまいません。
ボールが入ったときに相手が縦を向いていたら、一度押してから下がります。
スイングされたら「肩と肩」を入れ替える
相手がスイングしてきたら、ボールにプレッシャーをかけます。
ただ、自分の手よりボールが外側に行ったときに相手が切り返すと、足が出せなくなります。
体ごと入れられて、簡単に抜かれてしまいます。
だから相手がスイングしたときは、相手の肩に自分の肩を合わせるように見にいきます。
相手がターンしたら、肩と肩をしっかり入れ替えます。
こうしておけば、相手が切り返しても追いつけます。
オールコートで守るなら、このフットワークは必ず身につけてください。
オールコートでついていく2つの方法
監督に怒られないくらい簡単に抜かれず、なおかつプレッシャーもかけられる。
そんな都合のいい方法はあるのか、とよく聞かれます。
あります。
つき方は2通りです。

図2 オールコートでついていく2つの方法
1. スライドで押し出す
スライドは、コンタクトにとても強い守り方です。
相手がスイングしてきたら、スライドで押し出すようについていきます。
2. クロスで相手の足に合わせる
相手がクロスで来たら、自分もクロスで合わせます。
相手の足と足に合わせていく形なので、自分からぶつかりにはいきません。
相手の足に対して、ついていくイメージです。
腕を振って走る
もうひとつやってほしいのが、腕の使い方です。
腕を上げっぱなしだと、相手にそのまま前へゴリ押しされて、すっと行かれてしまいます。
走るときと同じように、足が動くタイミングで腕も一緒に振ると止められます。
足だけで動かすととても大変なので、腕を使うとスタミナも抑えられます。
止まり方は「1・2」ではなく「ホップ」
1・2で止まると、すぐ逆に切り返されてしまいます。
止まるときは、ホップで止まります。
止まったらすぐ切り返す、という動きができれば、クロスでも横の動きに十分対応できます。
プレッシャーの正体は「ギリギリの距離」
「ついていくだけで、どこでプレッシャーをかけているの?」と思うかもしれません。
これは、オフェンス側になってみると分かります。
すぐ抜こうと思ったのに、追いつかれた。
その時点で、相手は一度止まります。
「前に入られる」と思うから、怖くて止まるんです。
触れないギリギリで、止まった瞬間を狙う
入った瞬間に切り返されても、すぐ追いつきます。
距離は近いけど、ギリギリ相手に触れないくらいです。
体に触れるとファウルになるので、必ずギリギリでいってください。
切り返しには、クロスで少しオーバー気味についていってもかまいません。
そこでボールを狙えます。
これを続けると、相手はいきなりスピードで抜きにこなくなります。
ゆっくり運んでこようとするので、今度は下がりながらタイミングを見ます。
縦に進んでくるなら、下がります。
止まるか、横か、だけでなく、後ろに下がることも選択肢に持っておきましょう。
相手が縦にドリブルしてきて止まった瞬間が、一番ボールをカットしやすい瞬間です。
「止まらせる」ことを意識してみてください。
抜かれたときの対処

図3 抜かれたときの対処
前に入られたら、後ろから外側の手で狙う
相手がピボットを踏んでアタックしてきたら、後ろから追いかけます。
前に入られたと思ったら、後ろからボールを狙います。
ただ、後ろからそのまま手を出しにいくと、ファウルになりやすいです。
外側の手で、回り込むように狙ってください。
オフェンスはボールを取られないように切り返すはずなので、そこで前に入ります。
トップスピードで抜かれたら、カバーダウン
トップスピードで抜かれて追いつけそうにないときは、無理に追いかけません。
カバーダウンで、味方と入れ替わって守ります。
ダッシュしながら「◯◯、出て!」と味方の名前を呼んで、自分はその選手のマークマンに戻ります。
これがとても大事です。
動画でも解説しています
実際の足の使い方や距離感は、動画で見るとよく分かります。
よくある質問
Q. 監督に「もっと詰めろ」と言われます
A. 詰めることがプレッシャーではありません。
抜きにきた1歩目に追いついて、相手を止まらせることがプレッシャーです。
まずはギリギリ触れない距離で追いつくことを意識してください。
止まった瞬間を狙えるようになれば、結果として前から当たれている状態になります。
Q. オールコートだと体力が持ちません
A. 足だけで動こうとしていないか、確認してみてください。
腕を上げっぱなしにせず、走るときと同じように腕を振ってついていくと、スタミナを抑えられます。
Q. 抜かれたら、どこまで追いかければいいですか
A. 前に入られたら、後ろから外側の手でボールを狙います。
トップスピードで抜かれて追いつけないときは、味方の名前を呼んでカバーダウンで入れ替わってください。
まとめ
オールコートで抜かれる原因は、「前から当たれ=詰めろ」という思い込みにあります。
- シュートを決めたらすぐ捕まえる:スイングされたら肩と肩を入れ替える
- 2つのつき方を使い分ける:スライドで押し出す/クロスで相手の足に合わせる
- ギリギリの距離で止まらせる:止まった瞬間が一番カットしやすい
- 抜かれたら外側の手かカバーダウン:味方の名前を呼んで入れ替わる
正解がひとつだと思わずに、まずは知って、やってみてください。
できるようになったら、どんどん試合で試してみましょう。
プレーを見てアドバイスがほしい方へ
動画を見ただけでは、できているかどうかは保護者の方には分かりにくいと思います。
実際のプレーを見てアドバイスがほしい方は、個人レッスンをご利用ください。
愛知県を中心に、他県からのご依頼もいただいています。
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