小さい選手を活かすチーム作り|ミニバス指導で最大の壁は習慣だった

どうも、小さい選手を活躍させるバスケコーチの鈴村です。

今日は、いま僕が週2〜3回のペースで通っているミニバスチームの話をします。

愛知県豊田市の高嶺ミニバスケットボールクラブ、1年生から6年生までの女子チームです。

このブログではこれまで、個人レッスンで小さい選手をどう伸ばすかという話を中心に書いてきました。

でも今、僕がいちばん時間を使っているのはチームです。

なぜ個人からチームに広げたのか。

実際にチームに入って何をしているのか。

そして、続けてみて分かった「指導が変わらない本当の理由」。

この3つを、きれいごと抜きで書きます。

  この記事は、こんな方に向けて書いています。

・小さい選手がいるチームを指導している方
・チームの結果が伸び悩んでいる指導者の方
・外部コーチを入れるか迷っている方
・自分の子が身長で損をしていると感じている保護者の方

愛知から、バスケットを変えたい

大きな話から始めます。

僕は、愛知県からバスケットを変えたいと思っています。

言葉にすると青臭いのは自分でも分かっています。

それでも本気です。

個人レッスンを続けてきて、目の前の一人が上手くなる瞬間には何度も立ち会ってきました。

身長が低いことを理由に諦めかけていた子が、レッスンで手応えをつかんで表情が変わる。

あの瞬間のために、この仕事をしていると言ってもいいくらいです。

でも、その子がチームに帰ったあとのことを考えると、ずっと引っかかっているものがありました。

レッスンで身につけたものを、チームで出せないまま終わる子がいるんです。

これは選手のせいでも、チームの指導者のせいでもありません。

ただ、選手が持っているものと、チームが求めているものが噛み合っていない。

それだけのことです。

だったら、チームの側にも入っていくしかない。

そう思うようになりました。

個人レッスンで、全国を回ってきました

チームの話に入る前に、少しだけ自分のことを書かせてください。

僕は普段、個人レッスンの依頼を受けて全国を回っています

愛知だけではありません。

九州にも、大阪にも、東北にも行きます。

飛行機や新幹線で移動して、その土地の選手に会いに行く。

それが日常です。

全国で指導してきた都道府県

なぜ、そこまでして動いているのか。

単純に、それだけ依頼があるからです。

そしてもう一つ、回ってみて分かったことがあります。

小さい選手の悩みは、地域に関係なく同じです。

身長を理由に試合に出してもらえない。

体格差で当たり負ける。

周りと同じ練習をしていても、差が縮まらない。

北でも南でも、受ける相談はほとんど変わりません。

結果も、返ってきています

ありがたいことに、レッスンのあとに報告をもらうことが多くあります。

いくつか紹介させてください。

継続して関わっているチームの方から

鈴村コーチ!!10年ぶりのベスト4です!!
明日、準決勝・決勝です✨

今日もしっかりシュート決めきれましたし、ディフェンスも出来ました!!

明日はオールコートディフェンスのプレッシャーの強い相手で、練習試合で1度も勝てたことないチームと対戦です。
やるべきことをしっかりやってきますね!

翌日

こーちー!!!!!!
勝ちましたぁぁぁぁ
34−29でロースコアゲーム

鈴村

やりましたね!!
ディフェンス勝負!
楽しい試合でしたね

続けて

ベスト4で東北大会進出決定です!!
つぎは準決勝がんばってきます✨

10年ぶりのベスト4。

しかも、練習試合で一度も勝てたことがなかった相手に、34対29のロースコアで勝ち切っています。

点を取り合って勝ったのではなく、守って勝った。

これは、やってきたことがそのまま出た試合でした。

もう一つ、高校生の保護者の方から届いたメッセージです。

保護者の方から

本当にいい経験をさせてもらいました。
シュートレッスンから、まさかシュートに目覚めるとは思いませんでした。
本当に来ていただいて感謝しかありません!

おかげで高校もなんとか推薦をいただき、そこへ行きます。
一月からは高校でさっそく練習に行き、レギュラー狙いに行きます!

シュートのレッスンをきっかけに、進路が変わった。

こういう報告をもらうたびに、この仕事をしていてよかったと思います。

チームに入るのは、初めてではありません

ここまで個人レッスンの話を書きましたが、チームに関わること自体は、今に始まったことではありません。

10年以上前から、中学の部活動に外部コーチ・顧問として入ってきました。

御幸山中学、吉根中学、そして今の有松中学。

ずっと、どこかのチームの現場に立ち続けています。

10年ほど前、中学の部活を見ていた頃の大会会場での一枚
10年ほど前、御幸山中学で部活を見ていた頃。大会会場にて

有松からは、こんな選手が出ています

手前味噌になりますが、進路の話も書かせてください。

有松中学からは、こういうところに進んだ選手がいます。

  • 福岡第一高等学校
  • 岡山商科大学附属高等学校
  • シーホース三河U18

全国区の高校と、Bリーグクラブのユースです。

そのうちの一人が、三上寛太選手です。

部活で見ていただけでなく、個人レッスンでも継続して見てきた選手です。

中学時代、所属していたクラブチームのピュア・チャンプス(愛知)で、U15 CLUB BASKETBALL GAMES の決勝まで進みました。

全国2位です。

さらに大会のベスト7にも選出され、月刊バスケットボールにも掲載されました。

  決勝戦はこちらで観られます。三上選手は13番です。

【男子決勝戦】Jamaney Youth(石川)vs ピュア・チャンプス(愛知)

そして中学を卒業したあと、シーホース三河U18へ。

2026年2月には、B.LEAGUE U18 INTERNATIONAL CUPB選抜U18にも選ばれています。

  B選抜としての試合はこちらです。三上選手は18番です。

B選抜 U18 vs SR渋谷 U18|インフロニア B.LEAGUE U18 INTERNATIONAL CUP 2026

面白いのは、彼が通ってきたポジションです。

有松では、ガードとして育てました。

ピュア・チャンプスでは、インサイドを任されていました。

そして今、Bユースでは外のプレーを任されています。

さきほどのB選抜の試合でも、1クォーターの終わりに3ポイントを決めています。

ガード、インサイド、そして外。

中学のうちに入れておいたガードのスキルが、その後どこに行っても効いている。

これが、僕がいちばん伝えたいところです。

身長でポジションを決めてしまうと、その選手はそこでしか使えなくなります。

でも、ボールを扱えて、判断ができて、外も打てるようにしておけば、チームの都合が変わっても生き残れる。

この記事の後半で書く「身長差を持ち込まない」という話に、そのままつながります。

実際のレッスンでやっているメニューを、一つ載せておきます。

タッチ&パス

中学の3年間で、ここまで行けるということです。

誤解のないように書いておくと、進路を勝ち取ったのは選手本人の努力です。

僕がやったのは、中学の3年間で必要なものを渡しただけです。

ただ、その3年をどう過ごすかで、その先の選択肢が変わるのは間違いありません。

岡山商科大学附属高校へ進んだ選手も、全国につながる舞台でコートに立っています。

  2025年の中国高校バスケットボール大会、準決勝の鳥取城北戦です。その子は15番です。

鳥取城北 vs 岡山商科大附|中国高校バスケ大会2025 男子準決勝

この選手には、シュートのワークアウトも個人で見ています。

試合で決めている3ポイントは、こういう練習から生まれています。

小さい選手は真似しろ!シュートがブロックされなくなるスキルワークアウト

狙いは、タイトルの通り「ブロックされないシュート」です。

これも結局、身長差の勝負に入る前に終わらせるという考え方です。

この続きは、記事の後半で詳しく書きます。

ちなみに、九州の記事に登場した「大濠公園で再会した教え子」も、このうちの一人です。

福岡第一から日本経済大学へ進んだ、中学のときに部活で見ていた子でした。

福岡第一時代には、台湾で行われた国際大会にも出場しています。

  台湾遠征の試合はこちらです。白いユニフォームの82番が、その子です。

長耀盃國際公益籃球菁英邀請賽|NCCU 政治大學 vs 福岡第一(2025年7月20日)

中学で見ていた子が、海外のコートに立っている。

この仕事をしていて、いちばん報われる瞬間です。

だから僕にとって、チームに入るのは新しい挑戦ではありません。

むしろ、ずっとやってきたことです。

変わったのは、そこに本気で時間を使うと決めたことのほうです。

背が低い選手を変えてきた実感は、あります

ここまで書いたのは、自慢がしたいからではありません。

個人レッスンでできることは、はっきりある、という話です。

身長で悩んでいた選手が、武器を持って戻っていく。

それを、これまで何人も見てきました。

ただ、全員がそうなったわけではありません。

ここから先が、この記事の本題です。

個人指導だけでは、届かない場所がある

もう少し具体的に書きます。

個人レッスンでできるのは、ざっくり言えば「その選手の武器を増やすこと」です。

ボール運びでも、シュートでも、ディフェンスでも、一対一で向き合えば必ず伸びます。

ただ、バスケットは5人でやる競技です。

どれだけ武器を持っていても、それを使う場面がチームの中になければ、その武器は存在しないのと同じになってしまう。

たとえば、ボール運びを磨いた小さい選手がいるとします。

でもチームの決まりごとが「まずビッグマンに入れる」だけだったら、その子の一番いいところは一度も出てきません。

逆に言えば、チームの側が少し変わるだけで、その子は急に主役になれる。

これが、僕がチーム指導に力を入れている一番の理由です。

個人を伸ばす仕事と、チームを変える仕事は、対立しません。

むしろセットでやらないと、片方だけでは効果が半分になってしまう。

そう考えるようになりました。

  個人レッスンだけでは足りない理由

・身につけたスキルは、使う場面がないと出てこない
・チームの決まりごとが、選手の武器を消してしまうことがある
・チーム側が少し変わるだけで、同じ選手が別人のように見える

週2〜3回、通っているチームのこと

いま継続して入っているのが、愛知県豊田市の高嶺ミニバスケットボールクラブです。

1年生から6年生までの女子で活動しているU12のクラブチームです。

最初は単発の外部コーチとして呼ばれました。

1回目、2回目とやっていくうちに継続して入る話になり、今は週2〜3回、通っています

もう「今日で何回目」と数えるフェーズではありません。

チームの一員として、シーズンを通して関わっています。

ここが、これまでの単発クリニックと決定的に違うところです。

単発だと、その日は盛り上がります。

選手も新しいことを教わって目が輝く。

でも次に行くのが3ヶ月後だと、前回やったことはほとんど残っていません。

これは選手が悪いのではなく、当たり前のことです。

週に何回も繰り返している普段の練習のほうが、圧倒的に強いからです。

だから僕は、継続して入れるチームを増やしたいと考えるようになりました。

チーム側は、こう感じてくれていた

4月に指導に入ったとき、チームの公式Instagramにこう書いてもらいました。

外部コーチ指導第3回目は、小さい選手を成長させるプロコーチ 鈴村恵介さんによるスキル指導をお願いいたしました。

ファンダメンタルなどの基本から、ゲームの動きに関する座学も行い、選手個人からチーム全体にいたるまでしっかりと指導していただけました。

選手個人のレベルアップはもちろん大事ですが…チームとしてレベルを高めることはとても大切なことだと感じました!

― 高嶺ミニバスケットボールクラブ 公式Instagram(2026年4月18日)

この最後の一文が、僕がこの記事で言いたいことのすべてです。

「選手個人のレベルアップはもちろん大事だが、チームとしてレベルを高めることはとても大切だ」

これを、僕ではなくチームの側が感じてくれた。

外から来たコーチが「チーム指導が大事です」と言っても、それはただの営業トークです。

でも受け入れた側が同じことを感じたなら、それは本物だと思っています。

  高嶺ミニバスケットボールクラブでは、いっしょに指導してくれるコーチを募集しています。

僕が週に2〜3回入っているチームなので、この記事に書いたことを現場でそのまま見てもらえます。

小さい選手の指導を学びたい方には、かなり実践的な場所だと思います。

愛知県豊田市周辺で興味のある方は、覗いてみてください。

高嶺ミニバスケットボールクラブ 公式Instagram

入る前のチームは、こういう状態だった

ここからは、実際に何をしてきたかの話に入ります。

まず、僕が入る前のチームの状態です。

言葉を選ばずに書くと、こうでした。

背が低い。基礎がない。パスが出せない。

これは悪口ではありません。

ミニバスのチームとしては、まったく珍しくない状態です。

むしろ、全国の多くのチームがここからスタートしていると思います。

もう少し具体的に書きます。

身長は、対戦相手と並ぶと明らかに小さい。

ファンダメンタルの部分、つまりドリブル・パス・シュートの土台が固まりきっていない。

そしてボールが一人のところで止まりやすく、味方につながっていかない。

この3つが重なっていました。

順番としては、いちばん下にファンダメンタルがあります。

基礎が固まっていないから、パスが選択肢に入ってこない。

パスが出ないから、身長差をチーム全体でカバーできない。

つまり「背が低いから勝てない」のではなく、「背が低いことをカバーする形がまだない」だけでした。

ここで大事なのは、この状態を選手のせいにしないことです。

できていないのは、その練習をまだしてこなかったからです。

それだけの話で、選手の能力の問題ではありません。

【指導ポイント①】そもそも「身長差」という言葉を使わない

ここが、僕の指導でいちばん誤解されやすいところです。

小さい選手専門と名乗っていると、「身長差をどう乗り越えるか」を教えていると思われます。

でも、実際は逆です。

僕はコートで「身長差」という言葉をほとんど使いません。

そもそもバスケットに身長差という概念を持ち込まない、というのが僕の立場です。

身長差が本当に効く場面は、限られている

冷静に考えてみてください。

身長差が決定的に効いてくる場面は、そんなに多くありません。

ひとつはゴール下の押し合い

もうひとつは1on1のフィジカル勝負

ほぼこの2つです。

逆に言えば、この2つの局面に入る前なら、身長はほとんど関係ありません。

だったら、やることは決まります。

身長差が出る局面になる前に、勝負を決めてしまう。

そのためのスキルを教える。

僕がやっているのは、突き詰めるとこれだけです。

リバウンドが、いちばん分かりやすい

リバウンドは「背が高いほうが取るもの」だと思われています。

でも、跳んだ瞬間に勝負が決まっているわけではありません。

リバウンドは、跳ぶ前に決まっています。

誰がどの位置を取っているか。

相手をどこで止めているか。

ポジション取りの段階で先に相手を倒しておけば、高さは要らないんです。

逆に、そこを放棄して同じタイミングで跳んだらどうなるか。

170cmと150cmでは、勝負になりません。

つまり、身長差の勝負に持ち込まれた時点で、もう負けているということです。

だから僕は、跳び方ではなくポジションの取り方を教えます。

これはリバウンドに限った話ではありません。

ディフェンスも、ボール運びも、全部同じ考え方でできています。

  この考え方については、恩塚亨さんのインタビュー動画が参考になります。

12分あたりからの話です。

【元女子バスケ日本代表】恩塚亨監督が明かす“怒る指導”をやめた理由|パリ五輪までのキャリアと指導改革

「気にするな」は精神論。「入らせない」は技術

身長で悩んでいる選手に「気にするな」と言うのは簡単です。

でも、それでは何も解決しません。

むしろ言われた側は、気にするなと言われたことでより意識してしまいます。

そうではなく、身長差が出る局面に入らないための具体的な手順を渡す。

ポジションの取り方、体の当て方、動き出すタイミング。

全部、練習すればできるようになることです。

身長の話を、気持ちの話ではなく技術の話にできるかどうか。

ここが指導者の分かれ目だと思っています。

  やってはいけないのは、小さい選手を身長差の勝負にそのまま放り込むことです。

ゴール下で押し合わせる。同じタイミングで跳ばせる。

当然勝てないので、選手は「自分は背が低いからダメなんだ」という結論だけを持ち帰ります。

背が低いことを、自分の欠点として学習してしまう。

これがいちばんもったいない。

【指導ポイント②】パスが出ないのは、出し手ではなく受け手の問題

「うちのチーム、パスが出せなくて」

これは本当によく聞く言葉です。

そしてこう言われるとき、責められるのはたいていボールを持っている選手です。

「周りを見ろ」

「一人で行くな」

でも僕は、ここを疑ったほうがいいと思っています。

パスが出せないのは、出す先がないからです。

つまり、人がいないんです。

縦、横、真ん中

ボールを持っていない選手に、僕が意識させているのはこれです。

縦、横、真ん中。

この3つのうち、自分が今どこにいるのかを分かっている状態にしておく。

全員が同じところに寄ってしまうと、ボールの逃げ場がなくなります。

逆に、この3つに人が散っていれば、出し手は迷いません。

探さなくても、見えるからです。

フリーのシュートは、偶然生まれていない

試合の映像を見返すと、はっきり分かります。

フリーで打てているシュートは、ほぼこの形になっています。

たまたまフリーになったわけではありません。

受け手が正しい位置にいたから、パスが通って、結果としてフリーになった。

順番はこっちです。

だとすれば、フリーが作れないチームは、シュート練習を増やしても解決しません。

打つ前の段階で詰まっているからです。

だから、直すのは受け手のほう

この整理ができると、練習の優先順位が変わります。

出し手に「見ろ」と言い続けるより、受け手に「そこに立て」と教えるほうが早い。

しかも受け手の立ち位置は、ボールを持っていないときの話です。

つまり、全員が同時に練習できます。

これは小さいチームにとって、特に大きい。

体格で押し込めない分、立つ位置で優位を作るしかないからです。

ここが揃うと、チームは急にボールが回るようになります。

実際に、この「もらい方」を教えている映像です。

ボール運び(もらい方・オフハンド・カウンター)

  「パスが出せない」と感じたら、出し手を責める前にここを見てください。

・全員が同じサイドに寄っていないか
・縦、横、真ん中に人が散っているか
・フリーになれた場面は、どういう配置だったか

コート全体の配置を見る。これだけで景色が変わります。

【指導ポイント③】ミスの数秒前を見る。原因には共通点がある

体育館の中と同じくらい時間をかけているのが、座学です。

座学といっても、やっていることはシンプルです。

自分たちの試合動画を、みんなで見る。

ただ、見せ方にはこだわっています。

ミスの瞬間を止めても、意味がない

試合動画を見る時間が、ダメ出しの時間になっているチームは多いと思います。

気持ちは分かります。

映像を見れば、ミスは山ほど見つかるからです。

でもそれをやると、選手は動画を見るのが嫌いになります。

怒られる時間になってしまうからです。

それに、ミスの瞬間を見せても直りません。

本人だって、ミスしたことは分かっているからです。

だから僕が見せるのは、ミスした瞬間ではありません。

その数秒前です。

ミスの原因には、共通点がある

いろいろなチームの映像を見てきて、はっきり分かったことがあります。

ミスの原因には、共通点があります。

走らなかった。

ルーズボールが目の前にあるのに、追わなかった。

戻らなかった。

これ、技術の話ではありません。

プレーが始まる、その前の段階の話です。

だから動画を止めて、こう聞きます。

「この数秒前、何してた?」

そしてもう一つ。

「そこができてたら、何が変わってた?」

答えは、大人が言わない

ここで大人が先に答えを言ってしまうと、その場では納得しますが残りません。

自分で「あ、走ってなかった」と気づく。

そして自分で「走ってたら、シュートまでいけてた」と言う。

この順番でないと、次の試合で出てきません。

そして、ここが大事なところです。

走る、追う、戻るは、身長も学年も関係なくできることです。

背が低いチームが最初に手をつけるべきなのは、実はここだと思っています。

  試合動画を見せるときに気をつけていること

・ミスの瞬間ではなく、その数秒前を見せる
・原因の多くは技術ではなく「走ったか・追ったか・戻ったか」
・答えを言わずに質問で返す
・「そこができてたら何が変わった?」まで自分で言わせる

【指導ポイント④】全部は変えない。順番を決める

外部コーチとしてチームに入ると、直したいところは無限に見つかります。

でも、全部やろうとすると全部が中途半端になります。

だから順番を決めます。

高嶺では、まずオフェンスから手をつけました。

ディフェンスは後回しにしています。

なぜオフェンスを先にしたのか

理由は2つあります。

1つは、オフェンスのほうが選手が楽しいからです。

ボールに触る、シュートが入る、パスが通る。

成果が目に見えるので、選手のモチベーションが上がりやすい。

外から来たコーチが最初にやることとしては、ここが入りやすい。

もう1つは、チームの課題の中心が「パスが出せない」ことだったからです。

つまり最初に手をつけるべきところが、オフェンス側にありました。

そこから手をつけるのが自然でした。

ディフェンスは、夏以降にまとめてやる

とはいえ、ディフェンスを軽く見ているわけではありません。

むしろ、小さいチームが勝つならディフェンスは絶対に必要です。

1線から3線まで、どこかでみっちりやらないといけない。

それはチーム側とも共有しています。

ただ、同時にやらない。

ひとつ形になってから、次に行く。

これが、継続して入れるチームだからこそできるやり方です。

単発のクリニックなら、その日に全部詰め込むしかありません。

でも週に何度も行けるなら、季節ごとにテーマを変えられる。

この差は、想像以上に大きいです。

新しい指導が浸透しない、たった一つの理由

ここからが、この記事でいちばん書きたかった部分です。

いろいろなチームを見てきて、ずっと不思議に思っていたことがあります。

新しい指導が、なかなか浸透しない。

正しい情報はもう出回っています。

本もある、動画もある、講習会もある。

それなのに現場はあまり変わらない。

なぜなのか。

チームに継続して入るようになって、答えがはっきりしました。

習慣です。

「正しさ」は「やりやすさ」に勝てない

いちばん分かりやすい例が、シュートです。

ツーハンドで打ってきた子に、ワンハンドを教えるとします。

理屈で言えば、ワンハンドのほうが射程も伸びるし、リリースも速い。

説明すれば、子どもも納得します。

「たしかにそっちのほうが良さそう」と言います。

でも、次の試合で緊張した場面が来たら、体は今までやってきたほうを選びます

これは意志が弱いからではありません。

何千回も繰り返してきた動きのほうが、圧倒的に「やりやすい」からです。

人は、正しいほうではなく、やりやすいほうを選びます。

指導者がどれだけ正論を語っても、この構造は変わりません。

ここを分かっていないと、「教えたのにやらない」という不満だけが溜まっていきます。

だから、古い指導が悪いという話ではない

誤解されたくないので、はっきり書いておきます。

僕は「昔の指導が間違っていて、新しい指導が正しい」と言いたいわけではありません。

現場の指導者の方は、限られた時間と人手の中で、本当によくやっていると思います。

問題は、指導者の質ではないんです。

変えたくても、変えた先が見えないから動けない。

これが実態だと思っています。

今のやり方を捨てて新しいやり方に切り替えて、それで結果が出なかったらどうするのか。

子どもたちの一年は返ってきません。

そのリスクを一人で背負えと言われたら、慎重になるのが当たり前です。

だから、外から「こうすべきだ」と言うだけでは絶対に変わらない。

変わったチームを、実際に見せるしかない。

僕がチームに入っているのは、そのためです。

5年生以降は難しい。でも、諦める話ではない

習慣の話には、もう一つ現実的な側面があります。

年齢です。

感覚として、小学3年生くらいまでなら、フォームや動きは面白いほど変わります。

まだ体に染みついた「自分のやり方」が薄いからです。

ところが5年生以降になると、これが一気に難しくなります。

本人にとって、そのやり方はもう「自分そのもの」になっているからです。

それを外から否定されると、技術ではなく人格を否定されたように感じる子もいます。

ここで効いてくるのが、信頼

高学年の子のやり方を変えるとき、技術的な正しさだけでは動きません。

必要なのは、「この人が言うなら、一回やってみようかな」と思わせる関係です。

そしてこの関係は、単発の指導では作れません。

1回だけ来た外部コーチに、5年生が自分のシュートフォームを預けるでしょうか。

まず預けません。

そこそこ聞いてくれるふりをして、翌週には元に戻ります

継続して通っていることの一番の価値は、実はここにあると思っています。

毎週顔を合わせて、名前で呼んで、できたときに一緒に喜ぶ。

その積み重ねができて、はじめて「じゃあ変えてみるか」というスタート地点に立てる。

技術指導の前に、そこに何ヶ月かかかる。

これは面倒でも、遠回りでもありません。

そういう仕事だということです。

一人で変えようとしない

もう一つ、高嶺で起きている大事な変化があります。

チームに関わる専門家が、増えました。

今年の4月からは、元プロ選手のコーチと、ストレングスコーチが、それぞれ月1回チームに入っています。

僕はスキルと、ゲームの中での動きを担当しています。

そして全体の指揮を執るのは、あくまでチームの先生です。

方針は先生と決めて、連携しながら進めています。

これは、これからのチーム作りのモデルだと思う

従来のミニバスは、一人の指導者が全部を見る形が普通でした。

技術も、体づくりも、戦術も、メンタルも、保護者対応も。

これは、はっきり言って無理があります。

ボランティアに近い立場でそこまで背負わされたら、誰だって手一杯になります。

そして手一杯になると、人はこれまでやってきたやり方を続けるしかなくなる

新しいことを勉強して取り入れる余白が、そもそもないからです。

ここに、指導が変わらない構造的な理由があると思っています。

だから、一人で変えようとしないほうがいい。

専門が違う人がそれぞれの持ち場で入って、指揮はチームの先生が執る。

この形なら、先生の負担は減って、選手が受け取れるものは増えます。

実際、高嶺では今それが回り始めています。

  複数の専門家がチームに入る形のメリット

・チームの先生の負担が減る
・それぞれが専門領域に集中できるので、内容が濃くなる
・選手が複数の視点から見てもらえる
・指揮系統は先生に一本化されるので、現場が混乱しない

3ヶ月で、チーム側の言葉が変わった

4月のInstagramの投稿を、さきほど紹介しました。

あのときチーム側が書いてくれたのは、「チームとしてレベルを高めることが大切だと感じた」という気づきでした。

それから3ヶ月後、7月にチームの方から届いたメッセージには、こう書かれていました。

まだまだですが、こんなプレーできるんだーと感じるプレーも出て見てて楽しいです!

この一文を読んだとき、正直かなり嬉しかったです。

「勝てるようになった」ではありません。

「まだまだ」と正直に書いてある。

そのうえで、こんなプレーできるんだ、と感じる場面が出てきたと書いてある。

これが、チームが変わり始めているということだと思っています。

結果より先に、変わるものがある

チーム指導の成果を、大会の結果だけで測るのは無理があります。

結果は、相手との組み合わせでも変わるからです。

でも、それより先に必ず変わるものがあります。

選手が、試合中に自分で判断しようとする回数。

「今のいいね」と言える場面の数。

そして、見ている大人が楽しいと感じるかどうか。

7月のメッセージには、その全部が入っていました。

同じメッセージには、こうも書かれていました。

DF1から3線どこかでみっちりやらないといけないなぁとも感じましたが、今はOF中心なので夏どこまでやれるかですかね

これも、実はすごく大きいことです。

チーム側が、次の課題を自分たちで見つけている。

外部コーチに言われたからやるのではなく、一緒に次を考えている状態になっている。

この関係になれれば、あとはもう時間の問題だと思っています。

そして、見ていた人が動いた

ここまで「言葉では変わらない、変わったチームを見せるしかない」と書いてきました。

それが実際に起きた話を、書かせてください。

この記事を書いている少し前の大会での出来事です。

決勝の相手は、県内屈指の強豪だった

高嶺は、その大会を3戦2勝1敗、2位で終えました。

負けたのは、決勝の1試合だけです。

その決勝の相手が、問題でした。

相手は、今年の愛知で「圧勝を続けている」と言われているチームです。

大差での勝ちが当たり前で、リーグ戦でも他のチームを寄せつけていません。

どのくらいかというと、同じ大会の予選リーグでは、別のチームが12対60で敗れています。

そういう相手との、決勝でした。

結果から書きます。

14対41。

完敗です。

点差だけ見れば、何も言い訳できません。

ただ、クォーターごとに追うと、少し違う景色が見えます。

  スコアの推移(高嶺 対 相手)

1Q終了 6 対 5
2Q終了 12 対 19
3Q終了 14 対 27
最終  14 対 41

1Qは、こちらがリードしていました。

普段は他のチームを寄せつけない相手が、1Qを終えた時点で5対6と追いかける展開になっていた。

会場で見ていた人にとっては、それなりに意外な光景だったと思います。

その後、2Qで逆転され、少しずつ離されていきます。

そして最後の4Qで、一気に持っていかれました。

この崩れ方が、そのまま課題です

この記事の指導ポイント①で、こう書きました。

身長差の勝負に持ち込まれた時点で、もう負けている、と。

スコアの推移が、まさにそれを表しています。

立ち上がりは、身長差が出る前の局面で戦えていました。

だから6対5でリードできた。

でも時間が経つほど、勝負がゴール下に持ち込まれる回数が増えていきます。

体力が落ちれば、その前の段階で止めきれなくなるからです。

そうなると、こちらには打つ手がありません。

やろうとしている方向は、間違っていないと思っています。

ただ、それを最後まで続けきる力が、まだない。

課題は、はっきりしています。

それでも、1つだけ胸を張れること

相手の得点は、41点でした。

同じチームが、同じ大会の別の試合では60点を取っています。

その相手を、41点で止めた。

ディフェンスはまだ課題だらけです。

それでもこの数字は、やってきたことが形になり始めている証拠だと思っています。

逆に、こちらの14点は、そのまま次の宿題です。

チーム自身の受け止め方も、変わっていた

大会のあと、チームの公式Instagramにはこう書かれていました。

悔しい思いはあるとは思うけれど、チャレンジできなかった子は次こそは勇気を持って、できた子はさらに高みを目指して、まだまだ頑張っていきましょう

負けたことを責めていません。

評価の軸が、勝ったか負けたかではなく、挑戦したかどうかになっている

指導が変わるというのは、練習メニューが変わることだけではありません。

負けた日に、大人が子どもにどんな言葉をかけるか。

ここが変わることのほうが、たぶん大きい。

会場でも、声をかけられていた

この試合について、あとから聞いた話があります。

保護者の方が、他のチームの方からこう言われたそうです。

高嶺さんって、こんなに強かったでしたっけ?

負けた試合です。

点差も開いています。

それでも、外から見ている人には伝わっていた。

試合のあと、相手側の指導者に声をかけられた

決勝が終わったあと、別のチームの指導者の方に声をかけられました。

「新しいコーチの方ですか?」

そして、こう続きました。

ベンチからポジティブな声をかけていて、いいですね

正直、意外でした。

見られているのは戦い方や選手の動きだと思っていたからです。

でもその方が見ていたのは、ベンチにいる大人が、どんな声を出しているかでした。

試合の中身と同じくらい、そこが目に入っていた。

そしてその方は、ブログにこう書いていた

後日、その方が自分のブログにこう書いているのを見つけました。

決勝戦を観ていて、S攻略の糸口が少し見えた気がします・・・!

Sというのは、その強豪チームのことです。

つまり、こういうことが起きました。

14対41で負けた試合を見た別のチームの指導者が、「あのやり方なら、うちもやれるかもしれない」と考え始めた。

僕がやったのは、試合をしただけです。

講習をしたわけでも、資料を配ったわけでもありません。

それでも伝わった。

これが、僕のやりたかったことです

記事の最初に書いたことを、もう一度書きます。

指導は、言葉では変わりません。

正しいことを何回発信しても、現場は動かない。

でも、変わったチームがコートに立っていれば、見ている人が勝手に気づきます。

そして自分のチームで試そうとする。

その人のチームが変われば、また別の誰かが気づく。

そしてもう一つ、あの日に気づいたことがあります。

見られているのは、戦い方だけではありません。

負けている試合で、ベンチの大人がどんな声を出しているか。

そこも、ちゃんと見られています。

指導が変わるというのは、たぶんそういうことの積み重ねです。

この連鎖が始まれば、愛知は変わります。

点差だけ見れば、ただの完敗です。

でも正直に言うと、勝ち負けよりこっちのほうが嬉しかったです。

  14対41で負けた試合が、他のチームの指導者にとっては勉強になっていた。

会場では「こんなに強かったですっけ」と言われていた。

こういうことがあるから、点差だけで自分たちを判断してほしくないと思っています。

勝ち負けの外側にも、意味のある試合はあります。

他のチームでも、同じことが起きている

高嶺以外にも、関わっているチームがあります。

定期的にシュートクリニックをやらせてもらっているチーム。

そして、有松中学の部活動

カテゴリーも年代もバラバラですが、起きていることは驚くほど似ています。

シュートを教えたら、県大会が決まった

うれしい報告をもらったので、書かせてください。

チーム指導で入っている中学のチームから、こんな連絡が届きました。

今日の大会で県大会出場を決めました。3Pが1試合で6本弱決めることができ、鈴村さんのご指導の賜物だと感じております。

1試合で3ポイントが6本弱。

中学生のチームとしては、かなりの数字です。

そして県大会出場

シュートは、教えてすぐ入るようになるものではありません。

フォームを変えれば、一度は確率が落ちます。

それでも続けてくれたから、この結果になりました。

外から見ても、分かるらしい

もう一つ、まったく別のところからも声が届きました。

そのチームにクリニックで入った、バスケットボールコーチの中川直之さんからです。

鈴村色のシュートで、みんな確率高く決めてたよ

指導のプロに「鈴村色」と言われたのが、正直うれしかったです。

僕はその場にいません。

それでも、選手のシュートを見ただけで、誰が教えたか分かる。

そこまで体に入っていれば、それはもう選手のものです。

最近は他の方からも、「あのチーム、シュートが入るようになったね」と言われるようになりました。

これも、この記事の最初に書いたことと同じです。

説明しなくても、コートの上に出ていれば伝わります。

身長で不利を感じている選手がいて、その子の使いどころがチームの中で決まっていない。

指導者は変えたいと思っているけれど、時間と人手が足りない。

そして、これまでのやり方を変えることへの怖さがある。

カテゴリーも地域も違うのに、構造が同じなんです。

だから僕は、これは個々のチームの問題ではないと考えています。

日本のバスケットの、育成の構造そのものの話だと思っています。

【指導者の方へ】外部コーチを入れるか迷っているなら

ここまで読んで、外部コーチを検討している指導者の方もいるかもしれません。

実際に呼ばれる側として、率直に思っていることを書きます。

単発では、正直あまり変わらない

これは自分の首を絞める話ですが、事実なので書きます。

年に1回、2時間のクリニックでチームが変わることはほとんどありません。

その日は盛り上がります。

でも、さっき書いた通り、習慣のほうが強いんです。

単発が意味を持つのは、目的がはっきりしているときです。

「シュートフォームだけ見てほしい」

「小さい選手への声かけを、指導者が学びたい」

こういう場合は、1回でも十分に価値があります。

逆に「チームを強くしてほしい」という依頼なら、継続でないと難しい。

そこは最初にお伝えするようにしています。

指揮系統は、絶対に一本化する

外部コーチを入れるとき、いちばん怖いのは現場の混乱です。

先生と外部コーチが違うことを言い出すと、選手が困ります。

だから高嶺では、指揮を執るのはチームの先生と決めています。

僕は方針を先生とすり合わせたうえで、担当する部分をやる。

この線引きがないと、外部コーチはチームを壊します。

依頼する側も、ここは最初に確認したほうがいいと思います。

保護者の方へ

保護者の立場でこの記事を読んでいる方にも、一つだけ。

お子さんが身長で悩んでいるとき、チームの指導者に何かを要求するのは、正直やりにくいと思います。

関係も気まずくなりかねません。

ただ、伝え方を変えれば届くことがあります。

「うちの子をもっと使ってください」ではなく、「この子、こういうプレーが好きみたいなんです」。

要求ではなく情報として渡すと、指導者は受け取りやすくなります。

指導者も、全員の得意なことを把握しきれているわけではないからです。

教えた子が、教える側になった

最後に、もう一つだけ書かせてください。

僕が教えた子のうち2人が、いま指導する側に回っています。

10年前、部活で見ていた子

記事の前半に、10年前の写真を載せました。

あそこに写っている一人が、いま指導者になっています。

有松中学で、僕と一緒に外部コーチをしていました。

あのとき中学生だった子と、10年後に同じベンチへ並んだことになります。

個人レッスンで出会った子

もう一人は、個人レッスンで知り合いました。

選手として通ってくれていた子です。

それが3年後、いまは高嶺で一緒にコーチをしています。

個人レッスンで出会い、いまは同じチームで一緒に教えているコーチ
個人レッスンで出会い、いまは同じチームで一緒に教えています

これが、いちばんの手応えです

正直に書きます。

僕ひとりで愛知を変えるのは、無理です。

週に2回や3回、体育館に通ったところで、届く範囲には限りがあります。

でも、教わった側が教える側に回るなら、話は別です。

1人が2人になり、2人が4人になる。

その人たちがそれぞれのチームで、身長を理由に諦めない選手を育てていく。

そうなったとき、僕がいなくても愛知は変わっていきます。

そこまで行けたら、この活動は成功だと思っています。

そして、その一人目と二人目は、もう出ています。

まとめ|チームが変われば、何をやっているかが見えてくる

長くなったので、まとめます。

  この記事で書いたこと

・個人レッスンで武器を増やしても、チームに使う場面がなければ出てこない
・だから僕はチームに入ることにした
・入る前のチームは「背が低い・基礎がない・パスが出せない」だった
・そもそも「身長差」という概念を持ち込まない。差が出る局面に入る前に勝負を決める
・パスが出ないのは出し手ではなく受け手の問題。縦・横・真ん中に人が散っているか
・座学ではミスの数秒前を見る。原因は走ったか・追ったか・戻ったか
・全部は変えない。オフェンスから順番にやる
・新しい指導が浸透しない理由は、習慣。正しさはやりやすさに勝てない
・だから言葉では変わらない。変わったチームを見せるしかない
・一人で変えようとしない。専門家が分担して、指揮は先生が執る
・そして実際に、試合を見た別チームの指導者が動き始めた

最後に、もう一度書きます。

僕は愛知県からバスケットを変えたいと思っています。

そのために講演をするつもりも、正論を発信し続けるつもりもありません。

目の前のチームが実際に変わって、周りが「あそこ、何をやってるんだ」と気になり始める。

その状態を作るのが、いちばん早いと思っています。

そしてそれは、もう小さく始まっています。

だから僕は、これからも週に2回も3回も体育館に通います。

高嶺の子たちが、身長を言い訳にせずコートに立てるようになったら、それを見た別のチームが動きます。

そうやって少しずつ、愛知が変わっていけばいい。

気の長い話ですが、これが一番確実だと思っています。

チーム指導・クリニックのご依頼について

チーム指導、クリニックのご依頼を受け付けています。

継続でも単発でも、まずはチームの状況を聞かせてください。

「うちのチームに合うのか分からない」という段階のご相談でも大丈夫です。

チーム(団体)レッスンの依頼はこちら

そのほかの発信

メルマガでは、LIVEや表の発信では言えない話をこっそり届けています。

小さい選手が活躍するための情報発信をしています。

遠征やクリニックの空き枠も、メルマガで先にお知らせしています。

メルマガに登録する

前回の記事では、九州まで個人指導に行ったときの記録を書いています。

チーム指導とはまた違う話なので、よければこちらもどうぞ。

公式LINE|7大特典プレゼント

小さい選手が大きい選手に勝つためのノウハウ

公式LINEに友だち追加するだけで、7つとも無料で受け取れます

小さいバスケ選手のプロコーチ鈴村恵介の公式LINE|7大特典を無料プレゼント

おすすめの記事